豪雪地帯や日本海側など、普段雪が降る地域では、秋ごろから雪対策は行っています。しかし、普段雪のめったに降らない、積もらない地域はどうでしょう。あまり雪対策をしていない地域では思わぬ被害を及ぼすことでしょう。

少しの雪でも夜間に積もった雪が、朝になると凍結してしまうなど、雪対策のためのインフラが整っていない地域では、鉄道や車などの交通網に影響が出ることも考えられます。また、住宅や付近に置いても対策ができることは前もって備えておくことが大切です。

例年にない雪が降り積もっても、急に慌てないように、住宅まわりの雪対策を知っておきましょう。

・屋根の雪対策

屋根に積もった雪は想像以上の重さになっています。そのため屋根に積もった雪は雪下しをする必要があります。降雪量の多い地域の住宅は、設計時から屋根の角度や勾配を考えられています。

雪の降らない地域では、中途半端な雪の量が落下してきたりと危険を及ぼす可能性もあります。そういった被害を防ぐ方法として、雪が落ちにくい雪止め金具の設置などがあげられます。

・窓の雪対策

雪の重みで窓ガラスが割れてしまったり、変形してしまったりする場合があります。屋根の雪下ろしや雪かきはこういった被害を防止することにもなります。また、断熱性を高めるために2重窓もすることも有効な対策のひとつです。

・カーポートの雪対策

雪の重量は想像以上です。雪の重みに耐えきれず、カーポートの屋根が倒壊したり、破損することもあります。積雪量の少ない地域では、雪に対応した荷重の素材になっていることは少ないので、こまめに雪かきをしたり、積もりにくい場所の設置も考えておくといいでしょう。

・家付近の雪対策

家の出入りの不可能になるほどの豪雪もあり得る事例です。雪かきを行うのですが、雪かき後の雪を公道に捨てたりすることは禁止されています。あらかじめ雪を置いておくところを決めておくのもいいでしょう。また、お湯をかけて雪を解かすことはやめましょう。そのお湯が雪の水分を含み、アイスバーンを起こしていしまうことがあります。雪を溶かしたい場合は融雪剤などを使用したほうが無難です。

［車の場合］

タイヤのチェック

ノーマルタイヤでの雪道の走行は、スリップの危険性があります。スタッドレスタイヤやチェーンを装着しておくと安心です。

急！は避ける

急発進や急ブレーキ、急ハンドルなどの運転はしないようにしましょう。

道を選ぶ

トンネルの出入り口付近や橋の上では特に凍結しやすい場所なので特に慎重に運転しましょう。

備蓄しておく

立往生してしまった場合に備えて、車内に食料、防寒具、スコップなどを置いておくのも大切です。

［徒歩の場合］

積雪量の少ない地域でも、凍結などで転倒の恐れがあります。

・滑りにくい靴底の靴にする。

・歩幅を小さくする。

・かかとではなく足裏全体で歩く

・両手を空けて自由にしておく

・屋根付近など、雪が落ちてきそうな場所は避ける

また横断歩道、坂道などは特に注意が必要です。