角型は、エコキュートの標準的な形で、幅が約63cm、奥行きが約76cmほどになります。

薄型は、通路幅が狭い場所に対応した形で、幅が約43cm、奥行きが約112cmほどになります。

上記2つのエコキュートはどちらも370Lの容量に対応したものです。

大きな違いといえば、幅が約20㎝ほどの差と言えるでしょう。

ではどちらのサイズ・形がいいのでしょうか。

設置スペースが十分にあってどちらでも選べる場合は、角型をおすすめします。

その理由としては以下のような点が挙げられます。

1. 角型が標準の場合が多く、ラインナップが豊富
2. 薄型よりも価格が低い
3. 熱交換率が高く、省エネ性能が高い

例えば、あるメーカーの打ち出しているエコキュートのラインナップを見てみると角型では10種類のタイプ・グレードから選ぶことができます。しかし、薄型ではわずか2種類だけ。

薄型になると必然的にハイパワー給湯のタイプになるなど、選択肢はだいぶ限られることになります。

メーカー希望小売価格で比べると

角型と薄型の値段の差が、5万円～10万円の差があります。

横幅を薄くするために、様々な技術や部品が使用されていますので、全メーカーで角型より薄型のほうが価格は高く設定されています。

エコキュートの省エネ性能を示す、一つの指標がパンフレットに記載されている「年間給湯保温効率」という数字です。「3.3」などの数字で表しているものです。同等の機種を比べると角型の方が数値が高くなっています。

これは、タンク形状を薄くするために、断熱材を施せるスペースの関係で、角型にどうしても数値が劣ってしまうと思われます。

エコキュートの交換時には、できるだけ同型の機種に交換することがおすすめされます。これは、異なる機種に交換すると、設置場所や配管の変更が必要になる場合があるためです。

エコキュートは重量があるため、設置場所に基礎コンクリートが必要です。この基礎コンクリートは、設置場所が決まった後に作られます。もしエコキュートを交換する際に同型にしない場合、以前のエコキュートとは形状が異なるため、基礎コンクリートの形状を変更する必要があります。このため、工事費用や工期が増加してしまいます。また、基礎コンクリートを変更することで、既存の床や壁にも影響が出てしまう場合があります。そのため、同型のエコキュートに交換することが望ましいです。

同型の機種に交換することで、簡単に交換ができ、コストも抑えることができます。また、同じ機種であれば、以前の使用感や使い方を維持することができるため、利便性も保たれます。ただし、同じ機種であっても、最新モデルに交換することで省エネ性や快適性が向上する場合もあります。

その名の通り非常に薄く設計されているので、見た目もスマートでスペースが限られた場所に設置する場合や搬入が楽になります。

また、角型よりも薄型のほうが容量が少ない傾向にあります。400L代の機種までの用意が主な為、お湯の使い方にもよりますが、4人家族の場合のエコキュートのベスト容量は460Lといわれています。これ以上、容量が小さくなると、湯切れを起こすリスクが否定できません。1世帯の人数が少ない家庭のほうがおすすめです。

マンションにお住まいの家庭にも、薄型エコキュートはピッタリといえます。薄型エコキュートは、玄関先やベランダなど、限られたスペースにも設置可能です。犬走りの上など細いスペースにも置けるため、家の中が狭くなってしまう心配がありません。